原油高背景を背景にポンドは強含み。 2004/06/02(水) 17:27:48
2日の東京市場午前中は、円が対主要通貨でやや軟調に推移した。
ドル円は仲値までは110.40付近をサポートとした静かな相場であったが、
仲値後に上昇が急となり110.80台の値をつけた。
これに伴いクロス円も上昇を始めた。特に203.80付近にあった
ポンド/円はこの上昇の勢いに乗って、
東京時間の12時前には204.50付近の高値をつけた。
ユーロ/円も136.00付近の高値をつけている。
ポンド/ドルは、ポンド/円の上昇幅を埋めるように
東京時間の昼頃に急進、1.8400付近から40ポイントほどの上昇幅を見せた。
1原油相場の高値更新が続く中、明日3日にベイルートで開かれる OPEC(石油輸出国機構)の臨時総会に注目が集まっている。
2石油の高騰は、石油輸入国の日本にとっては景気回復への打撃と考えられ、
幾分円が売られやすくなっているようだ。
3それに対し、北海油田を有する英国にとっては追い風となり、
ポンドは対ドルでも堅調な推移をみせている。
東京時間の夕方OPEC議長の、増産による原油価格の
下落が困難という発言が報道されるとポンド買いは加速、
ポンド/ドルで1.8480付近の高値をつけた。
ユーロ/ドルもこの動きに追随し、1.2290付近の高値をつけている。
東京時間の朝方、RBAにより政策金利の5.25%据え置きが
明らかにされ豪ドルだが、予想通りであったせいか、
為替市場での反応は限定的だった。
ただ、その後発表された第1四半期の豪GDPが、
前月比+0.2%・前年比+3.2%と予想を下回るの伸び率で発表されると、
豪ドルは対米ドルで売りが加速、一時的に0.7090付近から、
0.7035付近まで値を落とした。その後は0.7080台に値を戻している。
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