政府、アフリカ投資基金を倍増…5000億円に
読売新聞 5月31日(金)9時59分配信
政府は、日本企業のアフリカ進出を支援するため、国際協力銀行(JBIC)の「アフリカ投資倍増支援基金」を通じた金融支援を今後5年間で50億ドル(約5000億円)に倍増させる方針を固めた。
安倍首相が6月1日に横浜で開幕する第5回アフリカ開発会議(TICAD5)で表明する。
基金はアフリカで社会基盤整備などの事業展開を図る日本企業に出資や融資などを行うもので、2008年の前回会議で創設が決まった。08~13年までの5年間で25億ドル規模の数値目標を掲げ、これまでに南アフリカの送電施設整備などを支援し、目標を達成した。アフリカは政情不安などの影響があり、開発が立ち遅れている国々が多い。日本企業が投資先として関心を強めていることを踏まえ、目標値を引き上げることにした。今後、基金の活用が想定される事業としては、〈1〉モザンビーク沖の天然ガス田開発〈2〉モザンビークの炭田開発〈3〉ケニアの地熱発電所施設整備――などがある。 |