| 対顧客市場と言うものの説明に入るまえに、銀行間市場の説明をします。 
 銀行間市場は一般にインターバンク市場ともよばれますが。いわゆる卸売市場と言うことです。
 
 銀行間市場と言うのは、自分が買いたくない、売りたくないときも、「買って欲しい」「売って欲しい」といわれれば、そのクォートを出す、つまり、取引の意志を示すという、姿勢が参加の条件です。
 
 通常、テレビなどで報道されている外国為替相場は、この銀行間市場のものです。
 対顧客市場 → 小売市場
 われわれが銀行へ行ってドルを現金で買ったり、トラベラーズ・チェックを発行してもらう時は、仲値を中心としたレートで手続きされます。
 このように、個人が銀行でドルを買う場合の基準となるのが電信売相場(TTS)です。
 逆に、個人がドルを売って円を買う場合の基準となるのが電信買相場(TTB)です。
 通常TTS・TTBは仲値から±1円です。
 これは銀行側から言うと銀行手数料ということになります。
 
 但し、あなたが銀行へ現金(現ナマ)を持ち込んだ時は±3円の相場が適用されます。
 これは、銀行の手数料に加えて、いつでもドルと交換できるように保管したり、現金を輸送したりするコストです。
 
 以上のように対顧客市場はお金の小売り市場と考えられるわけです。
 銀行間市場 → 卸売市場
 銀行間の取引単位と言うのは、基本的に1本(1本は100万ドル)です。
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